こんにちは。今回はFXトレードの自動売買(EA)システムである”FX自動売買システム神龍”(株式会社グローバルイノベーション 若林よしたか)について検証していきます。
EA(自動売買)というと「コツコツ稼いでもドカン大きく負けてしまう」利小損大なシステムになってしまっているものが多く見受けられます。
コンスタントに稼げるシステムがあることを否定するものではありませんが、今回の「神龍」は果たして継続して稼げるツールなのでしょうか?
早速くわしい内容を見ていきましょう。

神龍
特定商取引法に基づく表記
販売業者 | 株式会社グローバルイノベーション |
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運営責任者 | 若林よしたか |
所在地 | 〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1丁目14-21-1815 |
電話番号 | 080-4767-0622 |
メールアドレス | shenron@roadster34.xsrv.jp |
URL | http://infinity111.net/ea/shenron1/ |
消費者保護のための特定商取引法に基づく記載に不備はありませんでした。法人番号も確認でき実在している会社のようです。
FX自動売買システム神龍 のセールスコピー
「嘘偽り誇大表現一切なし」と銘打っている通り、セールスコピーには過剰な煽りがなくシンプルなものでした。
また多くのFX商材は、バックテストやフォワードテストの成績にボカシを入れていますが、それが無いだけでも好印象が持てます。
FX自動売買システム神龍 の概要
「FX自動売買システム神龍」の自動売買は「GBP/CAD」(ポンド / カナダドル)を対象としています。正直マイナーな通貨ペアで私はチャートすら見たことがありません。
「米ドルと円」であれば何となくでも値動きがイメージできますが、「GBP/CAD」(ポンド / カナダドル)はどういった相関関係がある通貨ペアなのでしょうか?
個人的には良く分からないものには手を出したくありませんが…
「GBP/CAD」を使う根拠ですが、販売ページには「この通貨ペアの結果が良いから」とありました。疑うわけではありませんが、ここ1〜2年の成績が良かっただけだという可能性もあります。
と言うのも、販売ページにあるバックテスト結果はMT4によるテストデータが2020年1月からのものしかありません。やろうと思えば「過去5年分のデータ」を出すことも可能なのでデータの少なさ違和感を覚えます。
FX自動売買システム神龍 の口コミ
デメリット
・ナンピン型のEAであるため、損失が膨れる可能性がある
・現時点ではアップデートの予定はないということ
・EAであるため裁量トレードはできない
相場が予想と逆に行った際、ポジションを解消せずに再エントリーして平均単価を下げるナンピン買い(難平買い)はレートが好転しなかった場合、大損してしまうリスクも高いです。
ナンピンは初心者向けとは言えません。
少なくとも、この「FX自動売買システム神龍」の販売ページでは、トレードルールや損切りのロジックなども全く言及されていませんので、収支以上の大きな含み損を抱えているポジションを保有し続けている可能性があります。
要するに、クローズしたポジションによる損益は常に「プラス」になるように、
・損益がプラスになったポジションは解消する
・損益が大きくマイナスになっているポジションは解消しないこのようなロジックで「表面的な収支」だけをプラスにしながら、損益合計がマイナスになってしまうレベルの含み損を抱えたポジションは、そのまま保持し続けている可能性があるわけです。
あくまでも可能性ですが、販売ページの実績には「含み損」を抱えたポジションを保持している可能性もあります。表面的には好成績を出しているように見えますが、実際のトレードで運用すると含み損で資金ショートしてしまう恐れもあります。
デメリットはこちら。
- 絶対に破綻しないEAではない(100%破綻しないEAは恐らく無い)
- VPSを使う必要がある
- 裁量でトレードする余地がない
- 一攫千金のEAではない
現時点では利益が出ているのでアップデートする予定は無いようですが、どんな相場環境でも勝ち続けられるロジックは恐らくこの世に存在しません。
ある日、突然トレードロジックが通用しなくなる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
今回はFXトレードの自動売買(EA)システムである「神龍」(株式会社グローバルイノベーション 若林よしたか)について確認してきました。
高い勝率や利益率を打ち出しながら、肝心の実績部分にボカシを入れている案件が多い中、今回の「神龍」はボカシ無しでデータを表記している部分に好感を持ちました。
しかし、取り扱い通貨が「GBP/CAD」(ポンド / カナダドル)のみとなっており、これからFXを始めようとする初心者には馴染みのない通貨ペアだと思います。
「米ドル/円」であれば相場観も何となくですがイメージできますが、個人的にはよく分からない通貨ペアに手は出したくありません。
バックテストのデータも2020年1月〜となっており、言い方は悪いですが直近の1〜2年の成績がたまたま良かっただけなのかも知れません。
また、フォワードテストの結果から好成績のように見えますが、その実績には「多額の含み損」を抱えたポジションを保持したままの可能性もあります。
以上の理由から、FXトレードの自動売買(EA)システムである「神龍」(株式会社グローバルイノベーション 若林よしたか)はトレード初心者にはリスクがあるように感じました。