インフォトップで比較的上位にランクされている”FX自動売買システム「DESIRE」”について記事にしていきます。
代表者のオタケンこと大田賢二について調べてみたところ、これまでアフィリエイトやネットビジネス系の商材を販売されてきた方のようです。
正直なところ過去の商材の評判はよろしくないようですが、今回の教材はどうなのでしょうか?
詳しい内容を確認していきましょう。

desire-system
特定商取引法に基づく記載
気になる商材を見つけたら、まず確認したいのが特定商取引法に基づく記載事項です。
特商法は消費者保護のための法律で、消費者とのトラブルを起こしやすい業種に対して会社名、所在地、責任者、連絡先などを記載するよう義務付けています。
一般的にLP(ランディングページ)の一番下に特商法と個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)のページへのリンクがあります。そこから内容を確認することができます。
一通りセールスコピーを読んで「気になるな」と思ったら、購入・登録する前にかならず確認して下さいね。
特商法の記載事項のチェックポイント
まず、特商法の記載が無い場合は論外だと言えます。要は法律を守る気がない事業者だと言うことです。
基本的に特商法の記載があって当たり前、記載モレや事実と異なる内容を記載しているなど不備がある事業者にも注意が必要です。
また、記載事項のうちの一部または全部をテキスト(文字)ではなく画像データ化している会社も要注意です。なぜなら、「検索に引っかからないよう画像データ化する=何か後ろめたいことがある」ですからね。
FX自動売買システム「DESIRE」の特商法の記載
販売業者 | 株式会社オタケン |
---|---|
代表・運営責任者 | 大田賢二 |
所在地 | 東京都千代田区神田佐久間町1丁目8番4号アルテール秋葉原708 |
電話番号 | 080-1264-9014 |
info@desire-system.com | |
販売サイト | https://desire-system.com/ |
特定商取引法に基づく記載事項に不備はありませんでした。何だか見覚えのある住所だったので検索してみたところ都内のバーチャルオフィスで登記しているようです。
株式会社オタケンの公式HPもありましたが、内容は極めて薄いものでした。過去に複数の商材を手掛けているので、そういった商材の情報や実績などが公開されていてもおかしくないと思うのですが…不思議です。
配布型アフィリエイト戦略ツール【D-TOOL】 株式会社オタケン 大田賢二 をレビュー
FINALYOUTUBER 株式会社オタケン 大田賢二 を検証・レビュー
FX自動売買システム「DESIRE」 のセールスコピー
この「DESIRE」を手に入れたならば、FXの難しい専門用語がわからなくても今までFXをやったことがないまったくの初心者さんであったとしても、ほったらかしでFXのトレードを全自動ですることができるように
なるのです。出典:販売ページ
なるほど。FXの自動売買のツールですね。
- 極秘裏に使われ、あまりの凄さに公開を止められていた
- 某有名大学の博士号を持つ現役教授が開発
- トータルにて負けない可能性を極限にまで高めた自動売買システム
など販売ページに書かれていましたが正直言って怪しさを感じます。
MT4のプラットフォーム上でEAを動かすのだと思われますが、EAを稼働させるまでの大まかな流れを說明すると…
このような流れになります。セールスレターを見る限り、(3)(4)の作業は代行してくれるようなので、実質的にはFX業者・VPSの契約を行ない、後はお任せという感じですね。
それほど面倒な作業ではありませんが、初心者には少し難しく感じる部分なので心理的なハードルを下げるために代行しているのでしょうね。
EA販売の利益+IB報酬の二重取りを狙っている可能性も!?
恐らく海外のFX業者を利用してEAを稼働させるのだと思われますが、DESIREは海外FX業者のアフィリエイト報酬も狙っていると思われます。
参考までですが、国内のFX業者の場合は口座開設1件あたり○○円といった固定報酬になります。細かい条件などもありますが、およそ数千円〜1万円ほどでしょうか。
新規ユーザーを1件獲得しても1回限りの報酬しか得ることができません。
これに対して海外のFX業者は「ライフタイムコミッション型」の報酬体系が多いです。
・XMTrading
・TitanFX
・GemForex
・iFOREX
・XLNTrade
などなど。ライフタイムコミッションを導入している業者は色々とありますが、この中で最も高く報酬を還元しているのがXMTrading(XM)です。
その報酬の高さから、EAの多くがXMでの口座開設を前提にしています。(※他のFX業者を対象にしている場合もあります)
ざっくりと言ってしまうと、
このような流れで、自分経由でXM口座を開設してくれた人に対してEAを提供していくわけです。
そして、このライフタイムコミッションとは何なのかと言うと「ユーザーの取引量に応じた継続報酬が発生」する報酬体系となっています。(IB報酬と言われています)
つまり自分経由で口座開設してくれたユーザーがトレードを続けてくれる限り継続して報酬が得られるのです。
具体的に言ってしまうと、トレードの際に発生する手数料(スプレッド)の一部がアフィリエイト報酬として還元されています。ユーザーの取引量が多いほど報酬が増えていくことがイメージできるでしょうか?
あくまでも想像ですが、DESIREはEA販売から得られる利益とIB報酬の二重取りを狙っているのでしょう。
FX自動売買システム「DESIRE」 の概要
発売当初はバックテストのデータが掲載されていましたが、今はデータが削除されてしまっています。何か不都合な部分があったのでしょうか?
それでも、他のブログのレビュー等を確認するとDESIREのロジックがナンピンマーチンゲールだという事が分かります。ナンピンマーチンは短期的には稼げるかも知れませんが、いつの日か必ず破綻する手法です。
ここでは、ナンピン・マーチンゲールについて說明をしていきますが、何となくイメージを掴んでもらえれば十分です。この手法の危険性について知っていただければと思います。
ナンピンとは?
ナンピンとは、ポジション取得後に期待している方向と逆に相場が動いてしまった時、さらにポジションを積み増していき平均取得コストを下げる手法です。
平均取得コストを下げることができれば、ナンピンする前よりも少ない相場の戻りで利益を出すことができます。
例えば1ドル100円の時に1ロット(※取引の単位)の買いを入れたとします。その後、相場が値下がりして1ドル98円になりました。この時点で新に1ロットの買いを入れます。これがナンピンです。
最初の1ドル100円の1ロットだけを保有していた場合、円相場が1ドル100円に戻らないとトントンになりませんでしたが、98円で1ロット追加したことにより、1ドル100円まで戻れば利益が出るようになりました。
このように利益が出るところまで戻ったところで決済するので、理論上は利益を出し続けることが出来るようになります。
ですから、狭い範囲でのレンジ相場であればナンピンのEAは確かに稼げます。悪質な販売業者たちは、この良い部分を取り上げて派手に宣伝をしているわけです。
しかし、相場が逆行し続けた場合、どんどんポジションを追加していくわけですから、相場の戻りがない限り含み損が膨らみ続けていきます。
しっかりとした損切りのロジックを持たない、単純にナンピンを続けていくだけのEAは、大きな値動きのある相場では含み損を増やし続けることになり、最悪の場合はロスカットになって破綻してしまうのです。
仮にですが、レンジ相場の時だけナンピン系のEAを稼働させることができたらオイシイ話だとおもいますが、相場の値動きがどうなるかは誰にも分かりません。
少ない資金でナンピン系のEAにトレードを任せたら、相場によっては即日ロスカットもありえます。
そしてマーチンは更に危険です。
マーチンゲール法とは
負けた時に前回掛けた金額の倍の金額を掛けるという手法のことです。
話を単純にすると、例えば100円掛けて予想が外れた時は、次に200円を掛けます。すると掛け金は前回の100円と今回200円の合計300円になります。予想が当たれば掛け金200円の2倍の400円が受け取れます。
※利益400円−掛け金300円=100円
得られる利益は常に最初の掛け金の金額になりますが、当たればマイナスにならないというある意味では最強の手法です。
マーチンゲール法の欠点
しかし、これにも欠点があります。仮にですがブラックジャックで「10連敗して、11回目で勝てた」という場合、どうなるのか累積損益に注目してみると…
回数 | 結果 | 掛け金 | 損益 | 累計損益 |
1回目 | 負け | 100円 | -100円 | -100円 |
2回目 | 負け | 200円 | -200円 | -300円 |
3回目 | 負け | 400 円 | -400 円 | -700円 |
4回目 | 負け | 800円 | -800円 | -1,500円 |
5回目 | 負け | 1,600円 | -1,600円 | -3,600円 |
6回目 | 負け | 3,200円 | -3,200円 | -6,300円 |
7回目 | 負け | 6,400円 | -6,400円 | -12,700円 |
8回目 | 負け | 12,800円 | -12,800円 | -25,500円 |
9回目 | 負け | 25,600円 | -25,600円 | -51,100円 |
10回目 | 負け | 51,200円 | -51,200円 | -102,300円 |
11回目 | 勝ち | 102,400円 | +102,400円 | +100円 |
10回目負けた時点で累積損失は−102,300円です。そして11回目の勝負は102,400円を掛けたにも関わらず、累積損益は100円になるだけです。
わずか100円を取り戻すために−10万円以上の累積損益を抱えながら、更に10万円以上の資金を投入する必要があるのです。資金効率が悪すぎると思いませんか?
仮にですが、これが100円でなくて1万円だったとしましょうか。
10回目の負けが確定した時点で累積損益は−1,023万円です。そして11回めの勝負をするためには、あらたに1,024万円が必要になってくるのです。1,024万円が用意できなければ1千万円以上の損失が確定してしまいますし、仮に用意が出来て勝てたとしても得られる利益は1万円です。
どう考えても割に合わないですよね。
まあ、莫大な資金があれば負けない投資法かも知れませんが、得られるリターンを考えると資金効率が悪すぎます。
ナンピン・マーチンの具体例
ナンピンマーチンのEAはエントリーしたポジションが期待した方向と逆に進んでしまった場合
1ロット→2ロット→4ロット→8ロット→16ロット→32ロット
のようにロット数を増やしながらナンピン買いをしていくことになります。※実際のロット数は資金量やEAの設定等によって異なります。
こうする事によって平均取得単価を下げ、より少ない相場の戻りで利益を出していこうというものですが、あくまでも理論上の話です。
先ほど例にあげたように、1万円の資金でブラックジャックの勝負した場合、10回目の負けが確定した時点で累積損益は−1,023万円です。
そして11回めの勝負にチャレンジするためには、あらたに1,024万円が必要になってきます。この追加資金を用意することが出来なければ1千万円以上の損失が確定です。
手持ち資金が1千万円ほどしか無かった場合、その時点でオシマイです…
ナンピンマーチン式のEAは必然的にエントリー数も多くなります。負ける可能性はナンピンより遥かに高くなりますし、相場によっては速攻でロスカットになってしまうことも考えられます。
キチンとした損切りのロジックがあるならば別ですが、単純にナンピンマーチンを繰り返すだけのEAは必ず破綻します。
ナンピンマーチン系のEAが流行っている理由
先ほどお伝えした通り、ナンピンマーチンのEAを使うと取引量が増えます。
「ユーザーの取引量が増える=IB報酬が増える」という図式が成り立つため、IB報酬目当てのアフィリエイターやEA開発者たちは、多くの取引量が期待できるナンピンマーチンを推奨するわけです。
FXの初心者からしたら「ナンピン」と「マーチンゲール」の危険性が正しく理解できていないため、ブログやSNSで「マーチンで勝率100%」「最低月利50%以上」などと言われると素直に信じてしまうのですね。
繰り返しになりますが、単にナンピン・マーチンゲールを繰り返すだけのEAは必ず破綻します。誇大な広告を真に受けないようにしてください。
バックテスト・フォワードテストの成績が公開されていない
DESIREが採用しているナンピンマーチンの手法の危険性について說明してきましたが、結局のところEAは収益性で選ぶべきです。
そのための根拠となるのがバックテストとフォワードテストです。
バックテストは、あくまでも過去の相場データを使い検証を行った結果なのに対し、フォワードテストは「実際に運用してみた結果」のことを示します。
簡単に言ってしまえば、リアルな口座で運用した結果がフォワードテストです。
そのため、EAの過去の結果として信用できるのはバックテストではなくフォワードテストだと言えるでしょう。
バックテストの結果のみを売りにしているEAは、開発者が実際には運用していない可能性もありますが、フォワードテストを公開しているEAは実際に運用し結果が出している証明になります。
EAを選ぶ際には、バックテストの結果ではなくフォワードテストの結果を確認することが大切ですが、今回のDESIREは、そのどちらもキチンと公開されていません。
狭いレンジで推移する相場であれば、ナンピンマーチンは有効なので一時的に勝てる可能性はあります。しかし、長期的な運用に耐えられるかと言われるとNoと言わざるを得ません。
そもそも実際に販売者がDESIREを運用しているのであれば、フォワードテストの成績をリアルタイムで公開することも出来るハズですからね。
バックテストとフォワードテストの成績が公開されていない現状では、DESIREの収益性には疑問が残ります。
まとめ
FX自動売買システム「DESIRE」の販売ページの実績を見る限り、ナンピン買い(予想と逆の方向に相場が行った時、ポジションを決済せず再エントリーして平均単価を下げる手法)でポジションを増やし、トータルでプラスになったタイミングで決済しているようです。
ナンピン買いの手法+マーチンゲールでの取引はリスクも大きく、多額の資金がないと成立しません。最大で8ポジション保有してしまうので、一発退場のリスクも高くなってきます。
また、販売当初は掲載されていたバックテストの結果は削除され、実際の口座で運用したフォワードテストの成績も公開されていないことから、EAの収益性に疑問が残ります。
税込228,000円の対価を支払って導入する価値があるようには、私には思えませんでした。
もし、あなたが本当に稼ぎたいのであれば、私が現在進行形で運用し、実際のトレード成績のキャプチャ画像を毎日更新している以下の案件をオススメします。
月利10%〜20%ほどの現実的な利益を得ることができる案件です。胡散臭いと思う気持ちは分かりますが、私が人柱となり検証済みなので安心して下さい(笑)
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詳しくは上記記事を参照下さい。
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